2007年7月17日

客商売

最近、書き込みが出来なくて、ご無沙汰してしまった・・・
少し前の話だが、練習の帰りにいつものように飲んだあと、2次会ではじめて入った飲み屋で、2次会だからまったりして余り注文せずにいたので、主人からもっと注文してくれというようなことをいわれて気分が悪かった。店はがらがらだったのだが・・・バッカスの人は大人だからちょっとむっとした程度で済ましたが。

数年前にも同じ目に合ったことがある。それは会社の若手の男女で飲みにいったとき、やはり2次会の場所を探していて客引きに誘われた。2次会だからあまり飲み食いしないことを伝えたが、いいというので入ってみると、ちょっとした料理屋であった。
やはり一人ワンドリンクと2~3品くらいしかたのまなかったのだが、なんと店のおばさんから「もっとたのみなさいよ」といった暴言や、テーブルを無理に1つにつめさせるといった客商売にあるまじき嫌がらせを受けたのである。

こういうときは女性のほうが大胆だ。一緒に飲んでいた女子社員たちが猛烈に怒り出し、おばさんへ抗議した。戦いは次第にヒートアップし、おばさんと女子社員のあいだで怒鳴りあいや、ものの投げあいが始まった。店内騒然として、女子は勘定を投げつけるように(それでも払ったのだ)、僕らもほうほうの体でそこを出てきた。

その店には「来週、○様のブ○ンチでこの店が紹介されます」という貼紙があった。たぶんおばさんはそれで強気に出たのであろうか?

翌日会社で昨日の出来事を振り返ったとき、そのサービス業にあるまじき言動がどうしても許せず、○様のブ○ンチのHPに抗議のメールさえ送ったのである。しかし、反応はなく、次回のブ○ンチでは、アノ憎きおばさんがこの上なく得意そうに「お客様は家族同然です。自慢の家庭料理をどうぞ」なんていってるのを見て地団太を踏んだ。

僕も商売の普遍的な鉄則を知っている。それから見ると、冒頭の店も、偽家庭料理の店も商売人として失格である。

特に冒頭の店に言いたい。われわれバッカスは毎週多いときは40~50人という単位で飲み歩く団体である。今回はたまたま2次会で人数も少ないので注文数が少ないのは仕方ないとして、気持ちよく送り出してひいきになっておけば、毎週すごい売り上げが期待できたのである。

商売に限らないが・・・なにごとも目先の損得で動いてはいけない。かといって計算高すぎてもいけないが、飲食業なら損得よりもお客さんに気持ちいい時間をすごしてもらうこと、帳尻はいつか合わせなければいけないが、根底にそういう純粋なものがなければ、人は集まらないのではないか?

書いているうちに思う、非営利目的とはいえわれわれアマチュア音楽家もそうだと。だが純粋にお客さんにいい時間をすごしてもらいたいと思う気持ちには恥じるところはないようだ。

例の偽家庭料理店は2年とたたずに消えた・・・おごれるものは久しからず。