2009年8月27日

夏合宿~本番前夜

やっと夏休みである。一日目実家に一泊した後、翌日は地元の荒川に釣りに行く。この4~5時間ほどだけが、僕の本当の夏休みである。しかし夢中になって川の中で3回転んだ。すぐそばには武蔵水路が渦を巻いていてかなり危険な場所であった。もし急流に飲まれたら、人気の全くない場所なので、そのまま行方不明、合宿はおろか本番にも穴を開け、会社にも家族にも楽団にも大変な迷惑をかけることになったろう。夜になってからすごく反省して眠れなくなり、ほとんど寝ないで合宿に行くこととなった。

夏休み3日目の朝、武蔵野線で岩井に。 暑い!ようやく夏らしい夏となった。汗だくで川金に到着。 合宿の日常については、バッカスBLOGのほうがよっぽど面白いので、そちらに譲ることとし、曲を中心に。

ザンパ
もともと大好きな曲で、今までバッカスでやらなかったのが不思議な曲である。出だしのテンポや途中のアッチェルに苦労しているようだが、音の抜けはすばらしく良い。

プレ3
やっぱり吉水先生の曲はいい。一曲はいっているだけで去年の交響的に引き続き、演奏会の雰囲気がすごく良くなる。最近プレ4も完成ということで・・・先生、ぜひとも・・・。小川君も自由自在に歌えるようになった。

東洋
なんていうか、やっぱりアマディは安心する。このメロディ&リズムっていう単純な構造がシンプルで心地よい。ともすると単調になりがちだが、メロディに魅力があるので何度演奏しても飽きない。

そどれみ
何しろ忙しいメドレー、10分間で37の人格(音格か?)を使い分けなければならない。でも、とても楽しい。我ながら凝りすぎて笑ってしまう部分もあるし、不意を突かれて涙してしまう箇所もある。お客さんで37曲全部わかった人はすごい。何か上げたい。

1812
この合宿ではあやふやな部分をすべてつぶした。特に難関・アレグロ・ギストをできるまで何度もパート弾き。いつにない本気のこだわりにみな肝をつぶしたようだ。最後の大合唱・大行進も重点的にやった。 ナポレオンのこと、ロシアという国について・・・。いろいろ話したのもこのとき。すべては心のこもった生きた音楽をお客さんに届けるためである!

ディスコ・モスクワ
吉田剛士・湯淺隆さんの曲。もし、ソ連時代のモスクワにディスコがあったら・・・という感じの曲。剛士さんにお許しを得て、パーカスもろもろを入れさせていただいたが、もうノリノリ!演奏会は最後の最後にとんでもないことになりそうだ。

前の晩ほとんど寝ていなかったので1日目の宴会は敬遠、ぐっすり寝るつもりだったが・・・。階下の宴会が盛り上がりすぎて眠れない!1日目から朝まで。いったいなんであんなに盛り上がっているのか。1日目寝たい人は耳センが必要である。

翌日はパー練後恒例の海へ。 もう期待も無く、一種さとりをひらいてアラフォー男だけで繰り出したが、2名ほど女子も水着で参加してくれた。ありがとう。30代最後の夏の記憶にそこだけ色がついている・・・。気のせいかビーチも例年よりさびしい気がする。

2日目昼は合宿最長の練習時間。いつに無く長く真剣な練習。夜の合奏は、例によって、テンション・人数ともに最高潮の演奏である。 かなりの手ごたえを覚えつつ2日目の練習を終えた。 そして打ち上げ。今年も盛り上がって楽しかった。深夜若人たちは流星群を見に海へ行き、比較的古株の連中で、いつに無く来し方行く末いろいろ語って、楽しかった。 飲みながらいろいろ聞いたが、今年もいくつもカップルが出来たようだ・・・。若いってうらやましい。ここ何年かバッカス女子が他団体男子にさらわれることが多く焦りを感じていたのだが、最近は必ずしもそうでもないらしい。この日も興奮と喧騒で朝方までほとんど眠れなかった! 翌日、軽く練習する。疲れきって帰宅。ここ3日ほとんど寝ていないことになり、家に帰るや、即爆睡した。

合宿があけて翌週、クラリネットの賛助さんが入って土日連続練。ゲネの日は気合が入りすぎてところどころのパートで絃が切れた。今年のバッカスは「強い」。本番直前に絃がキレまくるとは、実に昔のよき時代のようだ。この日の飲みは、5.6年に一度といっていいほど強烈に酔ってしまった。 最終日の合奏は、パーカッション全員参加。パー練を交え、とことん要注意箇所をやる。本音をいうと、例年、合宿後の練習は割りと力を抜いて、ああ、もう速く本番が来ればいいのに、なんて思うのであるが、今年は最後まで音楽に向き合っている感じだ。完成度が達していないわけではなくて、ただひたすらに合奏が楽しいのである。
最後の練習、最後の1812、正直涙が出そうなくらいよかったのだが、本番前なので、「OK!」くらいの感じにしておいた。涙は本番までとっておこう・・・。

そして本番直前。今は早くも秋風が吹き出している。が、夏はまだ終わっちゃいない。終われない!バッカスを聴くまでは。

というわけで、8/29(土)17時、かつしかシンフォニーヒルズにて団員一同ご来場をお待ちしております。