2010年8月19日

ヴィダル・サスーン!(夏合宿報告2010)

さあ、いよいよ夏合宿!と全力で集中したいところだが、仕事のことで四六時中携帯のチェック。
ああああ。いつから日本はこんなに忙しくなったんだろう。昔の夏休みはもっと一年で一番楽しくて、仕事は一週間前から手に付かず、この岩井だけは電波も届かず治外法権的な楽しさだったのだが。たった6日間の短い夏休みなのに、得意先や協力会社から「休み長いですね~」と。休業中だと言っているのに見積もり依頼がガンガン届き、ぼくは夕べも深夜まで自宅で心中怒り狂いながら仕事をしていたのだった。

人間は家族や趣味や恋愛のために生きているのだ。それに必要な糧のためだけに仕事をしている・・・はずなんだがなあ。
のっけから愚痴ってしまったが、何はともあれ合宿!有る意味本番よりハイテンションで、毎年奇跡が起こる場である。

記録的な猛暑の中、1日目の午後はあまり人数の集まりも良くない。譜面あわせ・パー練。新世界は、楽章を追ってテンポの変わり目などをチェック。また、夜は舞踊風・2部のドリフや大河中心。人数も増えてきて、奏者が牡蠣がらの様に密着している感じ。で、もう2部は最高。よく、なぜ思いっきり盛り上がるドリフをトリにしないのかときかれるが、やはりあえてドリフが前で、大河が後なのだ。笑いの後にシリアス熱血系。これがポイントである。

1日目の夜は、僕も久々に飲みに参加、新人さんたちとも交流する。しかし早々に引き上げ、S君に借りたヌンチャクを振り回して遊ぶ。これが指揮のいい予備運動になるのだ。結婚式の披露宴の余興でこれをやるとウケるらしい。つなぎ紐を赤い紐に替えて「新郎はこっち(振り回すほう)、新婦はこっち(握るほう)です」といって、演技をした後、「こうやってお互い振り回されることもありますが、赤い糸で結ばれた二人は離れることは無いでしょう。」とやるのだ。いつかうまくなってS君の披露宴でやることを提案。

2日目の朝、パーレン回りをした後、海へ。今年は風が強いこともあって、海には入らずに浜辺でぼんやりする。女子団員たちの水着姿を見ると精力をつかうのでそれよりも夜の合奏に備えて休む。なんと修行僧のよう。

午後の合奏は、合宿一番の長丁場。ここを耐えないと夜のテンションは上がらない。1.2.3部と入念かつ執拗に練習。曲想やメンタル部分にも立ち入る。一見和やかに見えて、タクトが振り下ろされるや熱い火花の散る合奏を終えた・・・。
夕食後、夏合宿名物・夜の全通し。

1部は、かなり音が出てきた。快速でも有る。何度か有るG.Pもしっかり決まるようになってきた。

2部はドリフがとんでもないことになってきた。大河はどれもすばらしい。3曲とも名曲中の名曲だからな・・・。新撰組はびっくりの仕掛けが待っています。

3部の新世界。
とにかく奏者が燃えてくれているのがうれしい。1楽章は、機関車のテンポが重要ではあるけれど、割と小刻みな緩急をつけることで各モチーフのよさが出てきた。
2楽章は、変に考えすぎて歌わないほうがいいことが分かってきた。本当の美とは平均的なものの中にあるということが良く分かる音楽。3楽章はあせって急ぎすぎなければ、割に安定している。音が響かないうちに弾きとばしてしまうのは×だ。遅く聞こえない程度に快速のテンポで。難しいが今のテンポでほぼいけるのでは。
4楽章は、安定していて楽しい。ちょっとした音系が崩れてしまうことがあるが、そこは後2回の練習で調整しよう。フィナーレはM界史上最大のffff。

こうして全楽章振り切ったのだが、水着に目もくれなかった禁欲が見事に効いて、ほとんど疲れなかった。

そして大打ち上げ。この夜は新人さんも多く、質問コーナーで例のシャンプー一気が出来て面白かった。みな、ほんとにいろんなシャンプーを使っていること。いろいろ面白い成り行きがあるのだが「ヴィダル・サスーン」にいたっては、全員笑い転げた。

この夜、海へいってちょっとだけ青春したり、新人さんといろいろ話したり、楽しかった。
翌日は通しで気になった部分をおさらいして、合宿を終了。

全体にいって、3日間やはり曲が大変なせいか必死であった。折角歌本を持っていったのにほとんど出番は無く、練習するか、休んでいた。20回記念だからヘビーなのは当然だが、いつかここまで無理せずにできるといい。

さあ、今から夏合宿の録音を聞いて、21日のゲネラルプローベに臨むとしよう・・・。